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月の旅人

月の旅人

出国編

出国編

家を出たのは、まだ夜も明けやらぬ時刻。
ちょっと早過ぎた。張り切り過ぎである。(笑)
妹に駅まで送ってもらったのだけれど、路肩に車を寄せて停まり、車中で話ながら時間を潰すことになった。が、話が盛り上がり過ぎたのはいただけなかった。気づけば待ち合わせ時間の5分前。車を止めた場所からホームまで、スーツケースを転がしながら行くと下手をすれば5分はかかりそうである。あわてて車を降りてやかましいくらいの音をガラガラと立てながらホームへと急いだ。
案の定友達2人はもう来ていて、談笑しながら待っていた。
海外旅行出発に際しての恒例となりつつある(?)“スーツケース重さ比べ大会”で見事再軽量をゲットし、意気揚々とすでに停車していた『はるか』内に乗り込む。(笑)
途中で無事もうひとりの友達と合流を果たし、関西国際空港へ。


その関空で知ることとなった“アジア圏内デング熱大流行”という情報に脅えつつ、タイ国際航空機はほぼ定刻どおりに私たちを乗せて飛び立った。
経由地マニラに到着するまでに昼食である機内食が出され、初めてグリーンカレーなるものを食べた。辛さは思ったほどではなく、味もそこそこ。でも、デザートとしてついていた『メロンプリン・キウィソースかけ』は、メニューを見て期待していたのに大外れだった……。
普通にメロンとキウィを出してくれればいいよ、とは友達の談。
――納得。


マニラを経由して乗り換え地バンコクへの間にも、機内食が用意された。それなりにおいしくはあっても、これまたすべてを平らげるには及ばなかった。
あとはひたすら眠るのみ。
それでもバンコクまでの時間は長かった。映画もおもしろくなく、眠っても眠りが限りなく浅くて周囲の話し声や音が始終聞こえている状態だったためか。
バンコクへ着いたときにはすでに疲れていたけれど、まだ乗り換えてホーチミンへ飛ばなければいけないのである。
初日にバンコク観光でいいよ、という気分にさせられたけれどもちろん叶うはずもない。
そんなくたびれた私たちは待ち時間の間に両替所を見つけ、英会話の本で会話をチェックして両替を試みた。日本円からドルに替えてもらおうと。
結果「NO!」とたったひとこと、きっつい口調と眼光で断られた……。
そんな風に言わなくたって……ねぇ?


乗り換えの小型飛行機内でも、また機内食が出た。もう夕食なんだか夜食なんだか定かではないそれを、「こんないっぱい食べられへんわ」などとぼやきつつ、綺麗に平らげた。(笑)
だって、これまでの機内食で一番おいしかったし。(*..)ヾ
席は窓側だったけれど、ちょうど左翼が見えて景色が見づらかった。
ま、すぐに夜になってしまったから景色も何もなかったんだけれど。
でも暮れゆく地上を見下ろしていたかったなぁ。残念。

乗り換え機の窓から見えた左翼←窓からの景色を邪魔した左翼(笑)


ヨーロッパへ行くのと変わらぬ時間をかけて、ようやくホーチミンの空港、“タンソンニャット国際空港”に到着。
どんなに方向音痴な人でもきっと迷いようがないほどに小さな空港である。
空港から出た所ですぐ、ガイドさんと同じツアーの人たちに合流。
ガイドさんは髭を生やしたスポーツ刈りの30代前後の小太りな男の人で、ツアー客はみんな女の子ばかりだった。
タクシー乗り場だか駐車場だかわかりづらい場所で迎えのバスを待った。現れたのは白いワゴン車。雨が上がったばかりだという水溜まりのあるそこに滑り込むようにして停車したそれに乗り込み、サイゴンプリンスという人気のホテルで私たち以外のツアー客を降ろした後30分以上車内で待たされ、やっとの思いで私たちの宿泊するホテル“ボンセン”へ。が、ガイドさんはツアーの説明などをしただけで10分ほどもすると、あっさりと帰っていった。(゜ー゜?)アレ?
こ…これはホテルランクの違いか!?
いや、きっと人数の差があるからだろう。……そういうことにしておこう。
眠ることができたのは、とうに真夜中を過ぎていた。
非常に長い一日目が、こうして終了。



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